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扶突(ふとつ)穴 [東洋医学]

 今日は扶突穴です。

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 扶というのは、三寸のことを指しています。人差し指から小指までを並べた長さを一扶というのですが、この一扶が、ちょうど約三寸になるので、臨床でも昔から用いられている長さを簡単に素早く測る方法なのです。

 突は突起~すなわち喉頭隆起(俗にいうのどぼとけ)のことです。

 つまり喉頭隆起から左右に一扶のところにある経穴~ツボであるから、扶突穴という名前がついています。



 
 この経穴も前回の天鼎同様、咽喉の腫れやその他の咽喉や頸部の不調に有効であるとされています。



 天鼎や扶突がある胸鎖乳突筋が硬いと、咽喉や頸部に悪い影響をあたえます。しかしこの筋肉が硬いのは、凝って硬くなっているわけではないのでむやみに解そうとしても非常に痛いのを我慢しなければならず、その割にはあまり報われません。

 口腔で呼吸をする動作、咽喉でのみ込む動作、歯で噛む動作などに力が入りすぎていると胸鎖乳突筋は硬くなります。寝ているときに歯ぎしりをしてしまう人などによくある症状です。

 口、咽喉、舌、歯、鼻などの筋肉の緊張が解けるようにしてあげると、胸鎖乳突筋はやわらかくなります。直接アプローチをする場合もありますが、個人的には、関節的に緩めるようにすることが多いです。
 この後、大腸経は上あごから鼻へと流れていきます。胸鎖乳突筋を関節的に緩めるには、その流れにそってアプローチすればいいわけです。そのお話はまた次回以降にしましょう。



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