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春の過ごし方その3 [東洋医学]

 日に日に日差しも明るくなってきて、桜も咲いてきました。
花が咲くと木々からも光が私たちを照らしてくれているようで、心もウキウキしてきますね。

sakura.jpg
当院の近くにもこんなきれいな桜が咲きました。


 今日は春の過ごし方を、薬膳の面からお話していきましょう。


 春の飲食は、原則として

一.温補陽気
二.多甘少酸
三.多菜

がよいとされています。


 一の温補陽気とは、先日も書いた東洋医学における四季のとらえ方の延長線上にある考え方ですね。
 つまり、春は自然界のすべてが、命を芽吹いて冬の眠りから覚めてきます。これは人間も同様で、内なる陽気が活動をはじめて、身体も心も自然と動き出そうとするのですから、温性の食物を摂ることによってその陽気の発生を助け促そうということです。

二の多甘少酸は、文字通り甘いものを多く摂取して、酸味の摂取は抑え気味にしましょうという意味です。
 これは、先日の花粉症のところで書いた、東洋思想の陰陽五行の考え方からきています。陰陽五行では、自然界を木・火・土・金・水という五行の働きで説明するのですが、それぞれの間に相生、相剋という関係があるとされています。すなわち木を焼けば火を生じ、火は灰(土)を生じ、土は金属を生じ、金属より水を生じ、水は木を育むというのが相生関係であり、木生火、火生土、土生金、金生水、水生木と循環します。これに反して、木は土を搾取して成長するので木剋土、同様にして土剋水、水剋火、火剋金、金剋木となります。

 そして、木にあたるのが、季節では春であり、臓器では肝臓であり、味覚では酸味なのです。つまり春は肝臓の働きが活発になる季節なのですが、強くなりすぎるきらいがあるので、木剋土となり、ともすると土にあたる臓器=脾を弱らせることになるのです。(脾とは脾臓のことで、東洋医学では胃と密接な関係を持つ臓器とされています)また、土~脾は味覚では甘味にあたります。

 というわけで、春は肝の力を抑えるために酸味を少なくして、脾~胃を助けるために甘味を多くするという考え方につながるのです。

三の多菜とは、それまで冬の間野菜が採れずに肉食が多くなり、内熱が高くなっていたので、野菜を多く摂って身体のバランスを整えるのがよいということです。


 具体的な食材としては、ニラ、ホウレンソウ、ナズナ、春菊、セロリ、にんにく、ネギなどがよいそうです。


 スーパーでも、そろそろセロリなどがたくさん並んできましたよね。私もセロリは大好きです。セロリには静熱平肝の作用があるそうです。また、食物繊維が太いので、便秘にもいいそうですよ。


 春の野菜をたくさんいただいて、身体の中からも健康になりたいですね。


つらい腰痛、がんこな肩こりでお悩みの方は都筑区仲町台の整体院、東洋整体術仲町台療術センターへお気軽にどうぞ

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