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気舎(きしゃ)穴 [東洋医学]

 今日は、経穴~ツボのお話です。


 前回が水突穴でしたので、今回は気舎(きしゃ)穴です。
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 名前の由来は、「気が留まるところ」「気の在りか」という意味から来ているようです。


 実際に解剖図をみると、ここは、頸部の重要な筋肉~胸鎖乳突筋が付着している部位であり、鎖骨、肋骨、胸骨が集まっている場所であり、腕の動脈、静脈、首の動脈、静脈が合流する地点であり、さらに全身のリンパがここで静脈に注ぎ込むという、様々な意味で重要な場所であります。


 ただ、この経穴は、これまでご紹介したいくつかの効き目の大きい特定穴には分類されてはいません。重要ではあっても経穴自体は大きなパワーをもってはいないため、気舎=「気の在りか」という表現になっているのだと思います。


 つまり、気舎がパワーをだして気を集めているのではなく、気血がそれぞれのパワーバランスのなかでここに集結点をつくっているということになるのでしょう。


 実際ここにパワーを集めてしまうと、逆に流れが悪くなっていい状態にはなりません。というわけで、整体の臨床でも、ここのパワーを強めてしまって流れが悪くなっているケースに対して、流れをとりもどすように導いていきます。



 ちょうど、今のように寒さが厳しくなったりすると、このあたりと腋に力を入れてしまいやすくなるので、流れが悪くなることがあります。また、年末年始に胃腸が疲れてしまった方が、胃経の気の流れを悪くして、気舎の流れも悪くしているケースが多くなっています。最近、寝違えや首痛、背中の痛みなどを訴える方が多くなっていますが、まさにこの気舎にも整体のポイントがあるのです。その他に、気管支や食道の症状などにも効き目があります。



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