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ワーグナーが好きです。 [オススメ!]

 先日は、整体院でもよくお聴かせしているブラームスの音楽について書きました。

 このブラームスと同時代の作曲家に、ワーグナーという人がいます。この二人はいろいろな意味で非常に対称的で、生前はお互いの支持者を巻き込んで、敵意をむき出しにしたような対立関係にありました。


 道ならぬ恋に悩み、生涯独身を貫いたブラームスと、不倫のはてに離婚、バツ1となった後も弟子の奥さんを奪って2度目の結婚をしたワーグナー。

 音楽も、それぞれの人生を反映したような作風です。重心の低い響きで、一人の人間の内部に流れる様々な感情や、葛藤や努力、哲学や理想といったヒューマニズムを感じさせるブラームスに対し、ワーグナーの音楽は、ドイツ的な重厚さをもちながら、透明感を失わない豊麗な響きを持ち、よく魔力と称される聴く者を音楽の中に引きずり込むようなパワーを感じさせます。ある時は自然の美しさ、またある時は妖艶なつややかさ、あるいはこの上ない清らかさと宗教性を湛えた静かな境地、そして興奮のるつぼに誘い込むヒロイズムや激情、さらには涙なしには聴けない感情表現など、多彩な要素がそれぞれ比類のない魅力で聴く者をとらえます。


 私はワーグナーもブラームスもどちらも大好きですが、どちらかを選べといわれたら、やはりワーグナーの音楽の心もカラダも揺さぶられるような魔力にはかなわないと感じます。


 ワーグナーの魔力には、一国の財政を傾けてしまうほどに引きずり込まれた王様がいたとか、ヒトラーもお気に入りで、ナチスドイツのプロパガンダにも利用されたとか、政治の分野でも歴史を動かすようなパワーがあったようです。また、ニーチェをはじめ、同時代の文化人にも多くのシンパがいて、哲学、文学、芸術など、様々な分野に影響を与えています。音楽面でも、作曲の技法の歴史の針を大きく進めた天才だったと評価されています。



 室内楽作品が少なく、ダイナミックなワーグナーの音楽は、整体院ではあまりお聴かせする機会はありませんが、ごくたまに一部の美しい楽曲を選んでお聴かせしていることがあります。


 このCDは私の整体院では流していませんが、おすすめの曲がすばらしい演奏で収録されています。興味があったらお聴きになってみてください。

ワルキューレの騎行~ワーグナー:管弦楽名曲集

ワルキューレの騎行~ワーグナー:管弦楽名曲集

  • アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ワーグナー,メータ(ズービン),シュタイン(ホルスト),ショルティ(サー・ゲオルク)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/04/25
  • メディア: CD

このCDジャケットに写っている有名なノイシュヴァンシュタイン城を建てたのが、前述した王様で、莫大な国家財政を傾けて建築したこのお城は、ワーグナーの音楽世界を具現化しようとしたものといわれています。


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