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肩髃(けんぐう)穴 [東洋医学]

 今日は肩髃(けんぐう)穴です。

 髃とは骨と骨の間の隙間のことで、肩関節の肩甲骨と上腕骨の隙間を指しています。
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 この経穴で大腸経は上肢から胴体に接続しています。前腕の回外力を利用しながら上腕を外旋させ、肩関節自体に外旋の力を与える陽明大腸経と、太陰肺経が中府穴から上腕~肩関節を胸のところで外に押し出す力によって、人体は陰と陽の広い境界を持つことができ、そのことで血流や気の流れるスペースを上肢や上半身の前側に大きくもつことができるだけでなく、上半身を支えるしっかりとした力をもつことができるのです。

 余談ですが、この血を流す力が劂陰経と小陽経の力であり、後ろ側に陰陽の境界をつくるのが、小陰経と太陽経の力です。

 もちろんすべての経絡がバランスよく流れていることが大切です。


 肩髃穴は、前回の臂臑同様いわゆる四十肩、五十肩に有効とされていますが、上記のような意味でも大変重要な経穴です。

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