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脾経~土用 [東洋医学]

 前回は、経絡と季節についての私的な考察を書いてみましたが、もうちょっと整理してお話してみましょう。まず前回の内容を整理して復習しますと、


 春~肝臓~肝臓の経絡のグループ=足劂陰肝経、足小陽胆経~足の劂陰経(陰の気が最も弱い経絡)と小陽経(陽の気が最も弱い経絡)

 冬~腎臓~腎臓の経絡のグループ=足小陰腎経、足太陽膀胱経~足の小陰経(陰の気が極端に強くも弱くもない経絡)と太陽経(陽の気が極端に強くも弱くもない経絡)

となります。



 ところで夏と秋はどうなるのでしょうか?

夏は陰陽五行の配当では心臓、秋は肺とされています。


 さらに陰陽五行の臓器、肝、心、脾、肺、腎のうち、まだ出てきていない脾臓の季節は、土用ということになっています。

 土用というとなじみがあるのは夏の鰻を食べる日というイメージですが、正確には季節の変わり目を指しています。春と夏、夏と秋、秋と冬、そして冬と春の間のことです。


 これらのことはどう解釈するのがよいのでしょうか?

まず、今日は土用の脾臓について考えてみましょう。


 土用~脾臓の経絡は、足太陰脾経といいます。対応する陽経は足陽明胃経です。~足の太陰経(陰の気が最も強い経絡)と足の陽明経(陽の気が最も強い経絡)


 共通しているのが、これらが身体の前面を流れている経絡のグループであるということです。


 前回のお話した腎経のグループが身体の後面を、肝経のグループが側面を流れていることと、ちょうど対応しているかのようです。


 季節の変わり目というのは、最も体調を崩しやすい季節ですよね。身体を季節に対応させるためにはたくさんエネルギーが必要です。そこで、この最も強い陰経と陽経が土用に活躍すると考えると腑に落ちる気がします。


 足の太陰経と足の陽明経の流れている太腿の前側あたりには、大腿四頭筋という大きくて強力な筋肉がついています。この筋肉は速筋といって、瞬発力に長けている半面持久力があまりない筋肉の割合が比較的高くなっています。この大腿四頭筋という筋肉は、季節の変わり目という短い期間に、素早く身体を対応させるという脾経のグループの役割を象徴しているようですね。


 また、この大腿四頭筋などの脾経のグループの力はすばやく強い力を出せるために、とても頼りになる存在なのですが、持久力があまりないという欠点もあります。整体に来られる方の中で脾経のグループの力に頼りすぎてしまって、疲れやすいとか、慢性的な腰痛、肩こりになってしまっているというケースは少なくありません。お腹がぽっこり出ている方、胃腸が弱い方、顎が上がっている方などはその傾向がある場合が多いです。

 今日はこのへんで。



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つらい腰痛、がんこな肩こりでお悩みの方は都筑区仲町台の整体院、東洋整体術仲町台療術センターへお気軽にどうぞ。ギックリ腰や寝違え、ヒザや足腰の痛くて歩くのがツライ方もどうぞ。

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