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硬くなった体を柔らかくしたいときには [身体の使い方]

 四月になり桜も咲き、春どころか初夏のように暖かい日が続いてますね。

 こんなときは、冬の間寒さでこちこちだった体を動かしたくなる方が多いのではありませんか?


 気のせいか電車のホームや、近所の公園などで体操のようなことをしている人をよく見かけます。昨日の出勤途中も見知らぬ人の体操?を見て、そんなことをしてはいけませんと思わず声をかけてあげたくなりました。


 硬くなった体~腰や背中を柔らかくしたいときに、やってはいけないこと、やらないほうがいいことがあります。

 それは、背骨を中心軸にして、体をひねったり動かそうとすることです。


 背骨の最も重要な役割は、脳から背骨を貫く脊柱管を通って下りてくる、脊髄を守ることです。脊髄損傷の大けがをした人の話を聞いたことはありませんか?近年では自民党の幹事長だった谷垣さんが自転車の転倒事故で脊髄を損傷して半身不随になりましたよね。


 脊髄は背骨が動きを制限してくれることで、体をひねったりねじったりする力が脊髄の一点に集中しないように守られています。また、自動車事故のような強烈な力が脊髄に襲ってきたときには、首のように最も弱い部分に自動的にロックをかけて守ってくれます。そのかわり事故後しばらくはムチウチ症状で首が動かなくなってしまいますが・・・。さらに立ち方座り方にもよりますが、長時間同じ姿勢でいるような強いストレスからも、背骨は脊髄を守ってロックをかけることがあるでしょう。ロックがかかると、ギックリ腰のように痛みを出して動きを制限することもあるでしょう。


 というわけでコチコチになった体を動かしてほぐしたい時、守りの要である背骨が可動を制限しないようにするためには、

 ①たとえ動かしたい、柔らかくしたいのが首や背中、腰の一部分であっても、動かす力を首や背中、腰の動かしたい部分に集中させるのではなく、全体をなだらかにループさせるように、足首から膝、股関節で回転を始めて、尾骨、頭蓋骨まで緩やかに回すことです。そうすれば、結果的に首も腰も柔らかく大きく動くことができます。

 ②体幹を回転させたい時は、体幹の回転軸は背中~背骨ではなく、内臓のある体幹の中心を回転軸にして、腹筋を効かせながら、背中に力が入らないように回すことです。背中に力が入ると背骨は守る仕事を始めてしまいます。背骨は回そうとすると回らなくなりますが、やさしい力で力まずに息を止めずに体幹の中心から回せば、中心軸に巻き付くようにループして動いてくれます。
 あなたがうまく首を回して後ろを振り向いた時、首の骨=背骨は前に回り込んでいなければなりません。顔が後ろを振り向いているのに、首の骨も背骨も後ろを向いていたらエクソシストの悪魔にとりつかれた女の子のような恐ろしい姿になってしまいます。

 騙されたと思ってやってみてください。背骨はいじめてはいけません。危険な運動は怪我のもとになりますからご注意ください。

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