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力を抜く方法(その2) [身体の使い方]

 今日は前回の続きで力を抜く方法についてお話してみたいと思います。


 前回は力を抜くという行為が、正確にとらえようとすればするほど微妙なものであること、例えていうなら1か0かを判断すればよいデジタルな思考ではとらえにくい、いわゆるアナログ的な現象であることをお話しました。力を抜くこと一点に意識を集中して行おうとすると却ってうまくいかない傾向があるということです。


 こうお話すると、そんなことは無い。自分はそれができると思われた方もおられるかもしれません。

 確かにある意味では力を抜くのは、意識を集中して行うこともできます。



 
 簡単に言えば、それはいわばダラッとするとかダラーンとするリラックスのやり方です。



 しかし実はここに力を抜くことが難しい三つ目の原因があります。

 実は肩こりや腰痛などで整体院にこられる方には、力をぬいてくださいといわれるとどうしていいかわからなくなる方と、力を抜くときには常にダラッとすることが習慣になっている方がとても多いのです。

 そしてダラッとするとかダラーンとする以外にリラックスする方法があります。


 まずは、下のいくつかの写真をご覧ください。
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 この写真の子どもたちはとてもリラックスしていますが、ダラッとしたりダラーンとしたりはしていません。

 では次にダラッとリラックスしている大人たちの画像をご覧ください。
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 それぞれのリラックスにはどんな違いがあるのでしょうか?
 簡単に言うと、大人たちは固いものに寄りかかろうとしています。硬いゴルフクラブが無い写真では、カラダのどこかを硬くしてそこに寄りかかっています。

 一方子どもたちは、やわらかいカラダのままリラックスしています。

 つまりダラッとするとかダラーンとするためには硬いものが必要です。硬さとやわらかさを2極分化したデジタルなやり方でリラックスすると、ダラッとするとかダラーンとすることができます。(そういうリラックスをしてはいけないわけではありませんが、そのようなリラックスはカラダのどこかが硬くなっているので、長く続けてしまうと硬さが固着していわゆる凝りの状態になっていきます。)



 小さな子どもたちにはまだ力があまりありませんが、小さな体でアンバランスに大きくて重い頭を支えています。体幹の筋肉でカラダを硬くして寄りかかったり、ぶら下がったり腕力で何かにつかまってダラッとリラックスすることができません。必然的にアナログなリラックスをするしかないのです。全体がバランスの中でいわば本能的に野生の動物~ネコ等がわかりやすい例です~のように調和しています。
 このようなリラックスをしているのは実は子どもだけではありません。カラダを使うのが得意な人々は大人になってもこういうリラックスをし続けています。わかりやすい写真素材をうまく見つけられなかったのでUPしていませんが、ご来院いただいた方にはご自身のお体で味わっていただくことができます。お好きなトップアスリート~ダルビッシュ投手や羽生結弦選手など~のオフショットなどを思い浮かべてもらってもいいかもしれません。
 また、自転車に乗っている時の軽やかで自由な感覚を思い起こしていただければ、それに近い感覚をイメージしやすいかもしれません。逆に補助輪つきの自転車に乗っている時の重くて不自由な感じが、硬いものに寄りかかるリラックスです。


 次回も引き続きこのアナログなリラックスとデジタルなリラックスの違いについてもう少し詳しくお話しましょう。


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