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力を抜く方法 [身体の使い方]

 凝りとは何でしょう?
それが筋肉が固まってしまった状態だとしたら、力が入ったまま抜けなくなってしまった状態だと考えられます。
 緊張とは何でしょう?
心理的な要因などから自分の意思とは無関係に、体が硬くなる現象だとしたらやはり、不必要な力が入ってうまく抜けなくなっている状態だと言えます。

 ではその力はどうしたら抜けるのでしょう?
力を抜くことなんて簡単なようにみえるのに、何故凝りや緊張で悩む方がこれほど多いのでしょう?
今回はそんなお話をしてみたいと思います。


 力を抜くことが簡単なようで難しいということには、理由があります。
実は多くの方が力を抜くということに対して思い描いているイメージと、現実のカラダの仕組みとの間には少なからず相違があるのです。


 まず一つ目に言っておかなければならないことは、あまりにも当たり前のことですが、大前提として私たちは生きているかぎり100%力を抜くということはありえません。力を抜くと言うとき、私たちは死体のようにその場で大地に崩れ落ちて朽ちていくことを想定しているわけではありません。
例え体を横たえているとしても、最低限体の形を保つ必要はあるわけで、スーパーで売られているような肉片になることを目指しているわけではありません。


 つまり、力を抜きたいという言葉を正確に表現すると、抜きたいと思っている力、不必要なのに入ってしまって抜けない力だけを抜きたいということで、その人が立っているなら、立っているのに必要な力以外を抜きたいということですし、座っているなら座るのに必要な力以外寝ているなら、横たわるのに必要な力以外を抜きたいということになります。


 もっと現実に即して言えば、その時点で生活するのに必要な力以外を抜きたいということになります。
 たとえばずっと立ちっぱなしで足が棒の様に硬くなってしまったから、やっと座れた今、その力はもう不要だから早く抜きたいとか、これから舞台で演奏する音楽家が、緊張のために固くなってしまっているので、演奏に
必要な力以外を抜きたいという思いなどが、様々な場面ごとにあるということです。


 ですから、力をうまく抜くためには、抜きたい力と抜きたいと思っているわけではない力の中から抜きたい力は抜いて、入れたい力は入れるという行為をすればいいわけです。


 
 しかしここで問題が発生します。人間の意識は二つの相反する行為を同時に行うということがひどく苦手なのです。集中するばするほど、ひとつのことしかできなくなります。


 これが二つ目の問題です。長くなりましたので続きは次回。
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