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歩き方(その3) [身体の使い方]

 先日、テレビでミスユニヴァースの日本代表を育てる番組を見ました。ミスユニヴァースのような世界的なコンテストでは、見た目の美しさだけではなく、表現力や内面の輝きが高いレヴェルで充実していないと戦えないのですね。

 私にとって面白かったのは、歩き方のレッスンです。行きはイヴニングドレスを着て華麗に優雅に歩くスタイルで、ターンしたら今度は水着でハツラツと歩いているように見せなさいという課題でした。

 最終選考に残った12人の女性の中の一人が先生からチェックされていました。あなたの歩き方は行きもターンしてからも、まるで同じでショッピングをしている人の歩き方だと・・・。厳しいですねえ。

 つま先から頭のてっぺんまで美しく見せるための意識を持って、TPOに合わせて身体を思いのままに操らないとできない課題ですね。

コンテストには出れなくてもいいんですが(^_^;)、そんな風に自分の身体を自由に操れたら素敵ですね。



 さて今日も歩き方の続きのお話です。ここでお話するのは、そのような難しい歩き方ではありません。健康増進のためのあたりまえの基本的な歩き方です。(あたりまえのことがしっかりできていれば、身体の不調の多くは出にくいはずなのです。そのように人間の身体はつくられています。)



 まず前回までを、要約しておさらいしましょう。


 1.左右の足の使い方のバランスが崩れないように気をつけて

 2.足の小指側でなく、親指側でしっかり大地をとらえて蹴りだすように歩きましょう。そのためには足の内転筋をしっかりつかいましょ

うということでした。


 今日は足の付け根についてお話しましょう。

 健康増進のためのウォーキングをするなら、歩くときの足の機能をちゃんと使わないと効果が薄れてしまいます。小股でチョコチョコ歩くのではなく、少し大股で足をしっかり振って一日に続けて20~30分程度歩くことが人間の身体には本来必要なのです。

 では、足を振るときの運動の支点はどこにあると思いますか?

 そう。股関節ですね。
 でも実はそれだけではないのです。足をしっかり振ってあるくときには、仙腸関節や腰椎も動いています。仙腸関節とは、背骨の下にあるホームベース型の仙骨という骨と骨盤の間でできている関節です。しっかり歩けば、それらのすべての関節が必要なだけ使われることになります。腰痛になりやすい人は、左右でどちらかが股関節しか動いていないとか、股関節の可動が悪いのを仙腸関節が補っているなどのバランスの崩れをおこしていることが多いのです。

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 でも、ここで言いたかったのはそれだけではありません。


 実はある意味では、人間の骨格とは、関節に歯車やモーターがついたロボットのように関節部分に運動の支点があるわけではありません。

身体の80%が水分でできている人間は、ロボットのように、部品と部品の間の接合部(関節)が、がっちり組まれて積み上げられたような構造になっているのではなく、いわば筋肉の海の中に骨が浮いているとでもいうべき構造をしています。

 ですから、歩くときの足の運動の支点を考えるには、骨格を動かしている筋肉=大腰筋を重要視しなければならないのです。その筋肉は図のようにお腹のあたりにあります。

L7040003.JPG

片足立ちして足を振ってみるとよく解ると思いますが、実は足はお腹のあたりにある大腰筋を使わなければ大きく振れません。大きく振るとその円運動の中心=支点はお腹のあたりにあることが解るはずです。

 そして腰痛になる方の多くはこの大腰筋が縮んで硬くなっているのです。
腰痛予防のためにも、大腰筋をしっかり使って歩いてみてください。



今日のポイントをまとめておきます。足をしっかり振って、少し大股に歩きましょう。そのためには、お腹のあたりに足の運動の支点があることを意識して、大腰筋を使って足を振り出しましょう。しっかり歩くと股関節だけでなく、腰椎や仙腸関節までもが可動します。それらの関節を左右バランスよく使って歩きましょう。




ウォーキングのお話は、もう少し続けたいと思っていますが、今日はこのへんで。




つらい腰痛、がんこな肩こりでお悩みの方は都筑区仲町台の整体院、東洋整体術仲町台療術センターへお気軽にどうぞ
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