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屋翳(おくえい)穴 [東洋医学]

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 今日はツボのお話です。

 前回からかなり間が空いてあいまいましたが、庫房穴までお話しましたので、今回は屋翳(おくえい)穴です。
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 名前の由来は、屋~屋根と、翳~羽でできた覆いの陰、の意味から来ているようです。

 腕を翼のように水平に広げたときに胸にできる、ひさしのような形の下にあるのが、屋翳穴です。
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 肺経、大腸経、胃経と来て、前回までは、頭部、頸部、頸部と上肢・胸部の接合部のなかの経穴だったのですが、今回からはいよいよ本格的に体幹~胸部にある経穴に入ります。

 効能も、肺や乳腺等の機能と関連した症状にも対応するようになります。


 このあたりは、肺や肋骨がすぐ裏近くにありますから、整体でも力ずくで押したりするやり方では使えないツボですし、ハリでも肺に刺さらないよう細心の注意が必要な経穴です。初心者や、一般の方は、やさしく手をあてることで、母親の手から発するようなやさしい癒しの効果を出していくのがいいと思います。
 




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花粉症のツボ [東洋医学]

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 すっかりご無沙汰しているうちに、もう春ですね。。


 今年の春は花粉の量が多いようです。


 整体院にも花粉症の方が多く来院されています。



 体の歪みやこわばりは、花粉症と大きな関係があります。ですから当院では整体を受けられた方は、例外なく直後には鼻はきれいに通ります。


 ただしそのままでいられるかどうかは、歪みやこわばりの原因が一時的な疲れやストレスによるものなのか、慢性的な体の癖や、ケガその他による根深いものなのかによって異なってきます。すぐ花粉症に戻ってしまうか、しばらくは楽になれるか、あるいは収まってしまうかは個人差があるのです。


 もちろん元に戻ってしまう場合でも、少し長期戦で癖やこわばりが起きないコツをつかめばよいのです。かくいう私自身が慢性的なアレルギー性鼻炎で苦しんでいて抜け出すことができたのですから。


 また、あまりにも鼻をすすり続けると、ギックリ腰や寝違えの原因になります。毎年、花粉症がもとで腰や首の痛みでこられる方が少なくありません。皆様もお気をつけください。



 さて、今日のお題は花粉症のツボですが、実は歪みやこわばりのタイプが違えば効くツボも当然異なってきます。これは、東洋医学ならではの、「同病異治」という考え方です。


 漢方もツボも、西洋医学と異なり、病名と薬や治療法が対応しているのではなく、いわばその症状を呼び込んでしまった、その人の体のバランスの崩れを取り戻すことを療法の主眼に置いているのです。



 それでも、多くの場合有効なツボというものはあるので、それを知っておくといいかもしれません。それは、肺兪穴というツボです。背中のこのあたりのこわばりがとれて、背骨までやわらかく動くようになればかなり効きます。自分では手が届かないところではありますが、脊柱というデリケートな場所ですし、ぐりぐり押したり力ずくでほぐすのではなく、そこがやわらかく動く姿勢を心掛けることが大事です。お試しください。
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図では左だけですが、背骨をはさんで左右同じ場所にひとつずつあります。


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あけましておめでとうございます。

 新しい年になりましたね。

 今年もいい年になりますように!



 当院も4日から元気に営業開始しております。


 本年もよろしくお願いいたします。


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寒さ対策 [身体の使い方]

 急激に寒くなってきましたね。

この寒波からの冷えで体調を崩されている方が来院されるようになりました。


 当院では施術だけでなく、必要だと感じたときには、冷え対策のアドバイス等もさせていただいています。

 もちろん「手首や足首といった首と名のつく部分から冷えが入りやすいから、防寒衣料でしっかり守ること」等の万人向けのアドバイスもお話していますが、体形や体の癖などが一人ひとり違うように、体が冷える理由もそれぞれに異なります。

 ですから、寒さ対策もその場その場で、その人の体に合わせてオーダーメイドで作ってアドバイスすることもあります。



 寒さも体が慣れきっていない今の時期が一番こたえますよね。何とか乗り切っていきましょう。

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庫房(こぼう)穴 [東洋医学]

 秋の味覚といえば、秋刀魚。今年は豊漁だとか。
今回は大自然への感謝の気持ちを込めて、旬の味覚を描いてみました。
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 さて、今日もツボ~経穴のお話を続けましょう。


 今回は庫房(こぼう)穴です。
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 名前の由来は倉庫の「庫」と、厨房とか工房とかで使われる「房」で貯蔵のための小部屋とでもいった意味です。前回の気戸とのつながりで考えれば、気が門戸を開けて入った後、ここで貯蔵されるということになります。


 対応する症状は前回の気戸と同様、呼吸器系の不調が主になります。



 また、古典には「胸脇支満」にも対応するとあります。胸脇がどこにあたるかは諸説あるようですが、私の感覚ではこの経穴がいわゆる胸郭出口の不調に対応しているのではないかと感じます。
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 庫房穴のすぐ下にある上から二番目の肋骨~第2肋骨は、前鋸筋という筋肉で肩甲骨の裏側の中央部とつながっています。この前鋸筋は、肩甲骨と肋骨を引き寄せて肩甲骨の可動を制限するのに非常に便利な筋肉であり、この第2肋骨につながる部分はその筋肉の中央に位置しています。
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 骨盤や胸郭を開いて使う習慣になっている人は、これを好んで使う傾向があります。ぐらぐら動かない硬い部分を作ってそれに頼ることで、だらっとしたいとか、長時間同じ姿勢でいたいという思いを叶えようとします。

 力を抜く方法(その3)のところで書きましたが、それがいかに不自然なことかはそこで既にお話しました。背骨とその周囲の肩甲骨や肋骨が密集している硬くなりやすい部位を固めてそこに寄りかかったりぶら下がったりすることでリラックスしようとしたり、その硬さに頼って姿勢を正そうとする行為は、結果として体を硬くて動きにくいものにしてしまいます。それだけでなく、血流や神経など、流れを作るべき部位も流れが滞りがちになります。
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 庫房穴は、この第二肋骨に前鋸筋がつながっているあたりに位置しているので、その緊張を解いて、気戸から入ったエネルギーがが肩甲骨を通って背中に漏れていくのを防ぎ、胃経の気の流れをここに蓄える手助けをしてくれます。
 


 そのパワーが胸郭出口の不調で苦しんでいる方のお役にも立てるケースもあるでしょう。




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気戸穴(きこけつ) [東洋医学]

 急に涼しく秋らしくなってきましたね。ブラックボードにもこんな絵を描いてみました。


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 さて今日も、ツボ~経穴、経絡のお話をしましょう。


 前回は缺盆穴でしたので、今日は気戸穴(きこけつ)です。
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 名前の由来は、文字通り、気の戸、つまり気の門戸とか扉といった意味になります。気とは何かというと、テーマが壮大すぎて気軽には説明しにくいですが、元気とかエネルギーといったイメージでここでは、あえて大まかにとらえておきましょう。
 ただこの経穴の場所が肺の上部にありますので、呼吸によって体内に取り入れられる「気」~天の気、大気中のエネルギーといった意味合いも強いように思います。
 実際この経穴は呼吸器系の症状に対応しています。


 また、このツボは喘息にも効き目があります。実は私自身、幼い頃は小児喘息で非常に苦しい思いをしていました。その経験からしても、この経穴が効き目があるということが体感としてよく解ります。


 ヒトは通常(運動等で大量に酸素を必要とする時以外)は無意識に、自律神経の作用で横隔膜を主に使った呼吸をしています。


 吸気では横隔膜の筋肉が内臓を押し下げて息を肺に呼び込みます。
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 無意識に必要なだけ膨らんだ肺は、横隔膜の筋肉が脱力すると今度は内臓に自然に押し返されます。すると息は受動的に少しずつ出て行きます。息を吐くということは力が抜けて自然発生する現象なのです。ですから皆さん息を吐いてリラックスしようとするわけです。
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 ところが喘息になると、呼気、つまり息を吐くことがうまくできません。何故なのでしょう。私は医師ではないので喘息一般について語る資格はありませんが、自分の場合はどうだったかについてお話してみましょう。


 大元の原因はわかりませんが、幼い頃川崎の工業地帯のすぐそばに住んでいた私は、その地域の子どもに多く発生していた喘息にかかってしまいました。その地帯の子どもすべてがなっていたわけでは無いはずなので、素因が私自身にあったのかもしれません。


 私は子どものころからいわゆる鳩胸体形でした。喘息のせいでなったのか、鳩胸のせいで喘息になったのかは不明です。
 ともかく鳩胸だったことで呼吸のメカニズムが作動しにくくなっていたことは確かです。つまり、鳩胸ということは、前回や前々回にお話した胸が開いている体形だったということです。
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 この体形では横隔膜を押し上げる力は、肋骨を伝って背骨に集まってしまいます。
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したがって自然な呼気が発生しにくくなっていまうのです。したがって、運動をしているわけでは無いのに胸の筋肉で肺を縮めて息を吐き、胸の筋肉で肺を広げて息を吐かねばならず、無理な力みを常に呼吸器に強いています。そのせいで炎症も発生しやすくなり、呼吸が苦しくなり、より力をいれて呼吸せねばならず、悪循環にはまっていってしまったのです。


 そこでこの気戸穴です。開いてしまった胸の扉を締めて、内臓の押し返す力の流れを肺に呼び戻し、閉じてしまった気道の流れの門戸を逆に開くために重要な位置に、この経穴があるのです。


 喘息の場合だけではありません。鳩胸でなくても普段から肩こりや頭痛、腰痛のある方は、骨盤や胸郭が開いてしまっているので呼吸がしにくいと訴えて、整体にこられるケースも少なくありません。姿勢を良くするということは、背骨や肋骨周りの筋肉で頑張ることだと思い込んでいる方、リラックスするということは、背骨によりかかっていること、あるいは背骨にぶら下がって猫背になることだと思い込んでいる方は、この呼吸の自然な無意識な力で美しく自然に胸を張り、リラックスできることを忘れてしまっているのです。くわしくは、前々回の記事「力を抜く方法(その3)をご覧ください。


 思い当たる方がおられましたら、ぜひ一度ご来院ください。




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缺盆穴(けつぼんけつ) [東洋医学]

 今日は久しぶりに、ツボ~経穴、経絡のお話をしましょう。

 肺経、大腸経ときて、胃経の気舎穴で終わっていましたから、今日は 缺盆穴(けつぼんけつ)です。
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 名前の由来は欠けた茶碗という意味で、鎖骨の形がそのように見えることから来ているようです。


 この経穴は、咽喉や肩腕の様々な症状に効き目があります。

 前回の力の抜き方のところで書きましたが、体は胸郭のところで開かずにしっかり締まっていることが重要ですが、開いてしまった体の場合、この缺盆穴のあたりに腕や胸郭をぶら下げているような状態になってしまいます。
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 胃腸の筋肉がインナーマッスルとして食道から肛門までをつなげて自然な流れを作って、この経絡に、あたかも流れがあるような状態が作られるのが胃経のパワーです。
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しかし力んでしまったり、自律神経のパワーを何かのきっかけで失ってしまい、アウターマッスル~意識にかたよったリラックスをするようになると、この流れがこの缺盆穴のあたりで途切れて、様々な咽喉や肩腕の不調を引き起こすようになってしまうのです。

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力を抜く方法(その3) [身体の使い方]

 間が開いてしまいましたが、今日は力を抜く方法についいてまたお話しましょう。


 今回のお話は、歪みが既に強く染み付いてしまっている方にはちょっと難しいかもしれませんが、誤解を恐れずにお話してみましょう。


 前回のお話の中で、野球のダルビッシュ投手やフィギュアの羽生結弦選手を引き合いに出しましたが、肖像権の問題もあるので写真を載せませんでした。でもそれでは判りにくいですよね。


 そこで、ちょっと裏技ですが、彼らの本の宣伝をするという大義名分を借りて表紙の写真を見ていただきましょう。

ダルビッシュ有の変化球バイブルアンコール (B・B MOOK 924)

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  • 作者: ダルビッシュ有
  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 2013/05/22
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ダルビッシュ有(日本ハム) 2009年カレンダー

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  • 出版社/メーカー: トライエックス (株式会社 ハゴロモ)
  • 発売日: 2008/09/29
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フィギュアスケートDays vol.15 「インタビュー」羽生結弦/高橋大輔/鈴木明子/ジョニー・ウィ

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ダイエックス出版
  • 発売日: 2012/10
  • メディア: 大型本





 前回の写真でみていただいた、ゴルフクラブや背骨など、硬いものによりかかったリラックスとの違いが判りますか?
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 よく野球をテレビなどで観戦していると、解説者が「体の開きが早い」などと言っているのを聞いたことがありませんか?
 あるいは、整体等の宣伝で、骨盤が開くと歪みが出るなどという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。(骨盤の開きの詳しいことに関しては、このブログでちょっと前にお話した「骨盤の歪みと頭蓋骨の歪み」の記事をご覧ください。)


 ダルビッシュ投手も羽生選手も下の骨格模型に描いた矢印の方向に胸がしっかり締まっています。また、その胸の下では、しなやかな腹筋がリラックスして体を支えています。つまり体が開かずに、しっかり締まっています。
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また一方ゆったりと広い背中側では、下の骨格模型に描いた矢印のように肩甲骨が上下左右どちらにも動き出せるニュートラルなポジションでたたずんでいます。
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 このような目で見ていくと、前回お見せした写真の子どもたちとの共通点がよく見えてくるのではないでしょうか?つまり筋力の問題ではなく、バランスの問題でもあるわけです。ダルビッシュ投手や羽生選手のように鍛え上げなければ出来ないというわけではないのです。むしろ子どもたちは筋力の無い分、呼吸や血流といった自律神経系のインナーマッスルが自然とバランスのよい力を配分しています。
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 一方でだらっと力を抜いている大人たちは、次の写真の骨格模型に描いた矢印の方向のように、胸が開いています。
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このタイプの体の使い方が染み付いていると、ダラッとしている時だけでなく、姿勢を良くして背すじを伸ばそうとするときにもやはり力を入れて胸を開こうとします。当然骨盤も開いていきます。体全体を常に開こうとする癖がついてしまっているのです。体を開いて背骨方向に力を集めています。こうなってしまうと、もう胸を締めることが容易ではなくなってしまいます。猫背になる以外に自分では胸や骨盤を締めるのが難しい状態になっていくのです。


 したがって背中側では下の骨格模型に描いた赤い矢印の方向に力が集まっていきます。
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 無意識に動くことが多い子どもたちや、動物的感覚が研ぎ澄まされたアスリートたちの無意識の、バランス感覚に優れた動きとは間逆な方向に力が集まっています。意識と集中力の高くなっている大人たちは、何をするにも一点集中型になりやすいのです。

 そこでリラックスするために力を入れる、そんな矛盾した現象が発生します。肩甲骨に押し出されて、首は青い矢印のように前に押し出されます。それをおさえつけようとしてあごを引くひともいます。また体重は背骨に描かれた青い矢印の方向に集中して集まってきます。そうなるとオレンジ色の楕円でかこった部分に負担が集中して、凝りや痛みの原因になっていきます。


今回はわかりにくかったかもしれませんが、いかがでしょうか?


リラックスしているのに疲れがたまっていく。そんな自覚症状もでている方、そんな方はぜひ当院の施術を一度お試しください。

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夏も終わりますが

また間隔が開き始めてしまいましたので、取り急ぎブラックボードの絵だけでもUPしておきます。



もう夏も終わりますが、夏に描いた絵でしたのであしからず。

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力を抜く方法(その2) [身体の使い方]

 今日は前回の続きで力を抜く方法についてお話してみたいと思います。


 前回は力を抜くという行為が、正確にとらえようとすればするほど微妙なものであること、例えていうなら1か0かを判断すればよいデジタルな思考ではとらえにくい、いわゆるアナログ的な現象であることをお話しました。力を抜くこと一点に意識を集中して行おうとすると却ってうまくいかない傾向があるということです。


 こうお話すると、そんなことは無い。自分はそれができると思われた方もおられるかもしれません。

 確かにある意味では力を抜くのは、意識を集中して行うこともできます。



 
 簡単に言えば、それはいわばダラッとするとかダラーンとするリラックスのやり方です。



 しかし実はここに力を抜くことが難しい三つ目の原因があります。

 実は肩こりや腰痛などで整体院にこられる方には、力をぬいてくださいといわれるとどうしていいかわからなくなる方と、力を抜くときには常にダラッとすることが習慣になっている方がとても多いのです。

 そしてダラッとするとかダラーンとする以外にリラックスする方法があります。


 まずは、下のいくつかの写真をご覧ください。
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 この写真の子どもたちはとてもリラックスしていますが、ダラッとしたりダラーンとしたりはしていません。

 では次にダラッとリラックスしている大人たちの画像をご覧ください。
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 それぞれのリラックスにはどんな違いがあるのでしょうか?
 簡単に言うと、大人たちは固いものに寄りかかろうとしています。硬いゴルフクラブが無い写真では、カラダのどこかを硬くしてそこに寄りかかっています。

 一方子どもたちは、やわらかいカラダのままリラックスしています。

 つまりダラッとするとかダラーンとするためには硬いものが必要です。硬さとやわらかさを2極分化したデジタルなやり方でリラックスすると、ダラッとするとかダラーンとすることができます。(そういうリラックスをしてはいけないわけではありませんが、そのようなリラックスはカラダのどこかが硬くなっているので、長く続けてしまうと硬さが固着していわゆる凝りの状態になっていきます。)



 小さな子どもたちにはまだ力があまりありませんが、小さな体でアンバランスに大きくて重い頭を支えています。体幹の筋肉でカラダを硬くして寄りかかったり、ぶら下がったり腕力で何かにつかまってダラッとリラックスすることができません。必然的にアナログなリラックスをするしかないのです。全体がバランスの中でいわば本能的に野生の動物~ネコ等がわかりやすい例です~のように調和しています。
 このようなリラックスをしているのは実は子どもだけではありません。カラダを使うのが得意な人々は大人になってもこういうリラックスをし続けています。わかりやすい写真素材をうまく見つけられなかったのでUPしていませんが、ご来院いただいた方にはご自身のお体で味わっていただくことができます。お好きなトップアスリート~ダルビッシュ投手や羽生結弦選手など~のオフショットなどを思い浮かべてもらってもいいかもしれません。
 また、自転車に乗っている時の軽やかで自由な感覚を思い起こしていただければ、それに近い感覚をイメージしやすいかもしれません。逆に補助輪つきの自転車に乗っている時の重くて不自由な感じが、硬いものに寄りかかるリラックスです。


 次回も引き続きこのアナログなリラックスとデジタルなリラックスの違いについてもう少し詳しくお話しましょう。


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