屋翳(おくえい)穴 [東洋医学]
今日はツボのお話です。
前回からかなり間が空いてあいまいましたが、庫房穴までお話しましたので、今回は屋翳(おくえい)穴です。
名前の由来は、屋~屋根と、翳~羽でできた覆いの陰、の意味から来ているようです。
腕を翼のように水平に広げたときに胸にできる、ひさしのような形の下にあるのが、屋翳穴です。
肺経、大腸経、胃経と来て、前回までは、頭部、頸部、頸部と上肢・胸部の接合部のなかの経穴だったのですが、今回からはいよいよ本格的に体幹~胸部にある経穴に入ります。
効能も、肺や乳腺等の機能と関連した症状にも対応するようになります。
このあたりは、肺や肋骨がすぐ裏近くにありますから、整体でも力ずくで押したりするやり方では使えないツボですし、ハリでも肺に刺さらないよう細心の注意が必要な経穴です。初心者や、一般の方は、やさしく手をあてることで、母親の手から発するようなやさしい癒しの効果を出していくのがいいと思います。
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