庫房(こぼう)穴 [東洋医学]
秋の味覚といえば、秋刀魚。今年は豊漁だとか。
今回は大自然への感謝の気持ちを込めて、旬の味覚を描いてみました。
さて、今日もツボ~経穴のお話を続けましょう。
今回は庫房(こぼう)穴です。
名前の由来は倉庫の「庫」と、厨房とか工房とかで使われる「房」で貯蔵のための小部屋とでもいった意味です。前回の気戸とのつながりで考えれば、気が門戸を開けて入った後、ここで貯蔵されるということになります。
対応する症状は前回の気戸と同様、呼吸器系の不調が主になります。
また、古典には「胸脇支満」にも対応するとあります。胸脇がどこにあたるかは諸説あるようですが、私の感覚ではこの経穴がいわゆる胸郭出口の不調に対応しているのではないかと感じます。
庫房穴のすぐ下にある上から二番目の肋骨~第2肋骨は、前鋸筋という筋肉で肩甲骨の裏側の中央部とつながっています。この前鋸筋は、肩甲骨と肋骨を引き寄せて肩甲骨の可動を制限するのに非常に便利な筋肉であり、この第2肋骨につながる部分はその筋肉の中央に位置しています。
骨盤や胸郭を開いて使う習慣になっている人は、これを好んで使う傾向があります。ぐらぐら動かない硬い部分を作ってそれに頼ることで、だらっとしたいとか、長時間同じ姿勢でいたいという思いを叶えようとします。
力を抜く方法(その3)のところで書きましたが、それがいかに不自然なことかはそこで既にお話しました。背骨とその周囲の肩甲骨や肋骨が密集している硬くなりやすい部位を固めてそこに寄りかかったりぶら下がったりすることでリラックスしようとしたり、その硬さに頼って姿勢を正そうとする行為は、結果として体を硬くて動きにくいものにしてしまいます。それだけでなく、血流や神経など、流れを作るべき部位も流れが滞りがちになります。
庫房穴は、この第二肋骨に前鋸筋がつながっているあたりに位置しているので、その緊張を解いて、気戸から入ったエネルギーがが肩甲骨を通って背中に漏れていくのを防ぎ、胃経の気の流れをここに蓄える手助けをしてくれます。
そのパワーが胸郭出口の不調で苦しんでいる方のお役にも立てるケースもあるでしょう。
今回は大自然への感謝の気持ちを込めて、旬の味覚を描いてみました。
さて、今日もツボ~経穴のお話を続けましょう。
今回は庫房(こぼう)穴です。
名前の由来は倉庫の「庫」と、厨房とか工房とかで使われる「房」で貯蔵のための小部屋とでもいった意味です。前回の気戸とのつながりで考えれば、気が門戸を開けて入った後、ここで貯蔵されるということになります。
対応する症状は前回の気戸と同様、呼吸器系の不調が主になります。
また、古典には「胸脇支満」にも対応するとあります。胸脇がどこにあたるかは諸説あるようですが、私の感覚ではこの経穴がいわゆる胸郭出口の不調に対応しているのではないかと感じます。
庫房穴のすぐ下にある上から二番目の肋骨~第2肋骨は、前鋸筋という筋肉で肩甲骨の裏側の中央部とつながっています。この前鋸筋は、肩甲骨と肋骨を引き寄せて肩甲骨の可動を制限するのに非常に便利な筋肉であり、この第2肋骨につながる部分はその筋肉の中央に位置しています。
骨盤や胸郭を開いて使う習慣になっている人は、これを好んで使う傾向があります。ぐらぐら動かない硬い部分を作ってそれに頼ることで、だらっとしたいとか、長時間同じ姿勢でいたいという思いを叶えようとします。
力を抜く方法(その3)のところで書きましたが、それがいかに不自然なことかはそこで既にお話しました。背骨とその周囲の肩甲骨や肋骨が密集している硬くなりやすい部位を固めてそこに寄りかかったりぶら下がったりすることでリラックスしようとしたり、その硬さに頼って姿勢を正そうとする行為は、結果として体を硬くて動きにくいものにしてしまいます。それだけでなく、血流や神経など、流れを作るべき部位も流れが滞りがちになります。
庫房穴は、この第二肋骨に前鋸筋がつながっているあたりに位置しているので、その緊張を解いて、気戸から入ったエネルギーがが肩甲骨を通って背中に漏れていくのを防ぎ、胃経の気の流れをここに蓄える手助けをしてくれます。
そのパワーが胸郭出口の不調で苦しんでいる方のお役にも立てるケースもあるでしょう。
2014-10-24 22:57
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