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春!

 気温も上がり春らしくなってきました。

 季節の変わり目を、東洋の五行思想では土用と言います。
春夏秋冬の四季以外にもうひとつの季節があるというのです。
夏の土用はうなぎを食べたりすることでよく知られていますが、実際には春にも
当然土用があります。厳密に暦の上では今年の春の土用はもうちょっと先になりますが、
自然現象ですから、暦どおりに突然季節が変わるわけではないので春は少しずつやってきています。


 五行思想では、世界をすべて五つの特性にわけて捉えます。
季節では、春、夏、土用、秋、冬ですが、内臓では、肝、心、脾、肺、腎がそれに対応しています。内臓は陰陽では陰になるので、さらに陽側で対応する腑が、胆、小腸、胃、大腸、膀胱になります。


 土用に対応している内臓は、東洋医学的には脾臓、腑は胃ということになります。詳しい話は長くなりますが、東洋医学でいう脾臓は、西洋医学でいう膵臓だけもしくは膵臓+脾臓と考えるべきだという説がありますが、私もその説が正しいのではないかと思っています。
ここでは脾臓というとき、東洋医学的な考え方でいう脾臓としてお話していきます。

 膵臓は胃とともに、体幹の中心に位置して主に消化活動をになっています。膵臓はインスリンを分泌する内分泌腺としても重要な働きを担っています。

 古の知恵では「脾主運化」といい、脾臓は取り込んだ栄養や体液を体中に巡らせる働きをつかさどるのだとされています。西洋医学的に見ると膵臓は膵液を分泌して消化を助けたり、インスリンを分泌して血液の流れをコントロールしたりしているので、確かに腑に落ちます。

 季節の変わり目には、いわば体が衣替えをするわけですから脾臓も忙しくなります。
うまく体が季節に対応するのは大変な作業ですから、調子を崩す方が増えてきます。熱を逃がさない冬仕様の体から熱をこもらせない夏仕様の体に変えなければなりません。閉じた体を開くようにこの変化を乗り切ることが難しいためか、整体院は、これからどんどん忙しくなります。うまく開かないと、アンバランスに開いて体が捩れて関節痛や腰痛を起こしたりします。顔が捩れる方は、鼻などに炎症がおき易くなりますから花粉などにも反応しやすくなります。いろんな症状の方が来られます。


 ご自身で簡単に予防するには、消化に良い食事を心掛けることです。体の衣替えが済むまでは脾胃にやさしい食事をしてみるといいかもしれませんね。

 

DCIM0001.JPG
 木蓮も咲きましたね。

DCIM0002.JPG
 さっそく絵に描いてみました。



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