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地倉(ちそう)穴 [東洋医学]

今日はまた、経絡やツボのお話に戻りましょう。

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 今回は地倉(ちそう)穴です。地は天地の地で、下方、つまり顔面の下部を指し、倉は倉庫、つまり食料を納める場所つまり口を意味しています。名前の由来は、経穴の位置や、胃とつながる口の機能から発しているようです。


 口角にあるこの経穴~ツボは、この整体の仕事に就く前に働いていた販売の仕事では、そうとは知らずに多くの人が使っているツボでもありました。
 

 販売の店頭では、まず笑顔が大切だと教わります。そう言われても新人には見知らぬ人の前で笑顔をつくるのは大変だったりします。
 また、人間365日いつも楽しいとは限りません。むしろ現場では、先輩に怒られて泣きたくなったり、理不尽なお客さんや上司の言葉に怒りを押し殺したり、サービス残業の連続で疲れきっていたりと、厳しい状況の中で客さんの前に立たなければなりません。


 そんな時には「ピースマイル」がいいよとよく言われていました。口角を上げて「ピー」と言いながら笑顔をつくると、あら不思議、腹の中は煮えくりかえっていても顔には笑顔が浮かびます。

 そして実はそうしているうちに怒りもおさまってきたりします。ベテランになると、クレームで怒鳴っているお客さんの前に立っていても笑顔で落ち着いた対応ができるようになったりします。


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 もう一度上の図で、顔面の胃経の気の流れを見てみましょう。胃経の流れているところを上に引き上げると笑顔になります。

 逆に笑顔で胃経の気の流れがよくなれば、煮えくりかえったお腹~胃の調子もよくなるというわけです。


 臨床では、口や歯の諸症状などにも用います。そしてやはり、顔面神経の症状にも有効で、顔の表情などをつかさどる筋肉の硬直をほぐす力があるとされています。





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