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手三里(てさんり)、上廉(じょうれん)、下廉(げれん) [東洋医学]

 今日は、まとめて3つの経穴をご紹介しましょう。
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 手三里、上廉、下廉です。この3つの経穴~ツボをよく知るためには、まず足三里、上巨虚、下巨虚という足の経穴~ツボのことを頭に入れておく必要があります。


 この足の経穴はともに、このあと大腸経の次にご紹介する足の陽明胃経のツボです。足三里は胃の合穴です。(合穴についてはこちらをごらんください→過去記事(五兪穴)参照)
 
 また、大腸経のはじめのところでもお話したように、(→過去記事(大腸経)参照)実は大腸経は流れていく先が足陽明胃経に繋がっていて、大腸の重要な経穴の多くは足陽明胃経の中に存在しています。そして、この上巨虚が大腸の症状に最も有効な経穴のひとつで、大腸の下合穴という特定穴に分類されているのです。また、下巨虚は小腸の下合穴とされています。

 上巨虚はまたの名を巨虚上廉といい、下巨虚はまたの名を巨虚下廉といいます。


 もうおわかりかと思いますが、今日ご紹介する手三里、上廉、下廉という大腸経の経穴は、胃経の足三里、巨虚上廉、巨虚下廉と対応してできた経穴なのです。

 足で特に効き目の強いこの3つの経穴ですので、手でも同じ部位には同様の効き目があります。とはいっても足の3穴ほどではありません。ですから胃腸の症状を改善するためにはまず、足三里、上巨虚、下巨虚を用います。ただ、手三里、上廉、下廉のあたりが硬くなっていれば、胃腸の症状にも少なからず効いてくれるでしょう。


 その他にも、これら手三里、上廉、下廉はここまでご紹介した大腸経の経穴同様、手や腕の症状にも有効です。

 手三里とはこの後ご紹介する大腸経の肘髎穴から3寸のところにあるという意味です。上廉、下廉の廉とは縁のことで足の巨虚上廉、巨虚下廉が脛骨の外側の縁にあるからなのですが、大腸経にもあてはめるとすれば、腕橈骨筋というもりあがった筋肉の縁にあるからといってもいいでしょう。


 足三里、上巨虚、下巨虚についてはまたあらためてお話いたします。今日はここまでで・・・。



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森石武士

橈骨神経痛が痛くて夜寝られず困っていましたが、先生のツボ合谷・ゲレン・曲池のツボ等を指圧しましたら痛みが取れ不思議でした。大腸系が効果がありありがとうございました。東洋医学の素晴らしさがわかりました。
by 森石武士 (2013-03-01 20:07) 

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